GIRLFRIEND MINAについて①
今回はガルフレのベーシストMINAにフォーカスしたいと思います。
彼女は小柄でほっそりしていますが、サウンドは骨太でステージアクションも1番派手です。
基本的にはフィンガーピッキング主体ですが、曲によってピックを使ったり、スラップを織り交ぜます。スラップはレッチリのフリースタイルです。
ライブの音作りは、イコライザーはフラットか中音域を少し上げたセッティングではないかと思います。ボリューム感がありつつ抜けの良い音。
最前列で観戦した時に足元のチェックをしたのですが、BOSSのチューナー(TU-2か3)とMXRのM80、サンズアンプのベースドライバーという構成でした。
アップテンポの曲の歪みはM80、スラップの時はベードラを踏んでいると思われます。
ベース本体の音が抜群に良く、サウンドチェックの時の音とか惚れ惚れします。もちろん本番の音も素晴らしいのは言うまでもありません。
MINAの愛用のベースは、SAKIKAと同じくSago New Material Guitarsのもので、「Dullahan」と言うモデル。
ボディシェイプはオリジナルで、ボディトップ、指板、ネックはハードメイプル、ボディバックはアルダー、ピックアップ構成はいわゆるPJタイプです。
MINAのインタビュー(Sago HPより)
ベースを始めた中学生の頃、ある楽器屋さんに深緑のペグやブリッジがゴールドのすっごくかっこいいベースが置いてあってそれに一目惚れしたんです。いつか自分のオリジナルベースを作ってもらえるようになったら深緑のペグやブリッジがゴールドのベースを作りたいと決めていました。
オリジナルのイラストもベースに描いて頂けて2次元っぽくなって見るたびにときめきます。
音はHighが綺麗に出るのでスラップをした時にめっちゃカッコよくなります!フレットが24フレット、長めのネックで見た目もカッコいいしハイポジションのフレーズが凄く弾きやすくて最高です!
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理想のベースを手にしたMINAの安定したプレイは、ドラムのMIREIとともにバンドを引っ張り、時にファンキーな、時にメロディアスなベースラインで楽曲を下支えしています。
最近のライブを聴いていると、MINAのベースプレイは、すでに「MINAらしい」と言えるような独自の個性の片鱗を見せ始めています。10代にしてこのような個性を獲得するのは至難の業であり、数限りない練習がない限り成し得ないことでありましょう。MINAはど根性の人と言えます。
MINAはまた、ギターのNAGISAおよびドラムのMIREIとともに、ボーカルやコーラスも担当しています。
特にファーストアルバム収録曲ではソロで歌うパートも多く、SAKIKAのボーカルとは異なる彩りを楽曲に加えています。
SAKIKAのボーカルが豊かで艶のある、ある種のリーダーシップを感じさせるものであるのに対して、MINAのボーカルはギリギリに追い詰められた女の子の切迫感のようなものを感じさせます。
SAKIKAのシャウトには人を勇気づける力がありますが、MINAのシャウトには「必死の抗い」「崖っぷち」のような追い詰められた響きがあり、SAKIKAとは完全に異なる個性のボーカルスタイルと言っていいでしょう。
別の例え方をすると、2人の表現力の性質の違いは、SAKIKAは群衆の前に立つ力強いカリスマ、MINAは葛藤しながら壁を乗り越えていく繊細な主人公、という感じでしょうか。(なんか、逆に分かりにくいですかね?)
以上のようなことから、MINAは努力家で真面目な性格だと推察します。
そして、常に出し惜しみなく持てる最大限の力を投入しているのでしょう。
それが結果的に派手なステージアクションになったり、ギリギリ追い詰められた感のあるボーカルになっているのだと思います。
MINAについては、ソングライティグのことなど、まだ書きたいことが沢山ありますが、それはPART2に譲ることにします。つづく!