SAKIKA いきなり路上ライブ2連発! 高田馬場編 & 御茶ノ水編
その日の午後、僕は睡魔と壮絶な死闘を繰り広げていました。眠さのあまり書類の文字がぼやけて仕事になりません。午後になると必ず訪れ、人類の生産的活動を妨げる睡魔。奴らの魔手から人類を守る戦いをしている同志は少なくないはずです。
とかなんとかくだらない戦いをしていた5月22日水曜日、スマホが突然振動しました。
画面を確認すると例によってSAKIKAからの指令です。
「今日20時から高田馬場駅周辺にて路上ライブしに行きます」
来たか、いきなり告知! でも午後8時なら、今から仕事頑張れば対応できる!
僕は眠気を振り払い厨二ごっこもやめて、周りがドン引きするほど仕事に打ち込みました。
そして午後8時ちょっと前に高田馬場駅到着。とりあえずJRの改札前で張込みしているとギターをかついだSAKIKAとアンプその他の荷物を持ったMIREIが改札から出て来ました。二人の後にこっそり着いて行く僕の姿は誰から見てもストーカーだったことでしょう。
二人は駅前広場の手前に場所を定めると機材を広げ始めました。
手早く準備完了、と思いきやアンプから音が出ません。二人は色々ツマミをいじっていましたが結局、
「電池切れみたいなんで生でやります!」
このプロらしからぬアバウトさと、さすがはプロと思わせる対応力と度胸の良さ! この辺も彼女たちの魅力でしょうwww
ーーこの日のセトリーー
1 光
2 Girl's Talk
3 Lemon
4 一直線
5 ヒロインになりたい
路上ライブをやれそうには見えない場所でしたが、いざ始めてみるとそれなりにハマって見えるものです。人通りは多いので、SAKIKAの歌声に足を止めてくれる人も多く、この日のライブも盛況に終わりました。
というところで今週のライブは終わりだろうーーこの時はそう思っていました。まさか中1日で再び路上ライブが敢行されようとは夢にも思いませんでした。
それは24日金曜日の午後。僕は白昼夢と戦っている最中でした。そこへ突然の緊急指令。
「今日は17時から御茶ノ水駅周辺へ路上ライブに行ってみようと思いますっ!」
な、なんだとー! 17時ってことは日本語に訳すと午後5時ってことじゃないか! 世間のほとんどの会社は就業時間5時まで。てか、シーナ・イーストンも歌うとおり「9 to 5」は世界の常識。「9時から5時まで」という映画まであります。
さすがに退社時間に始まるライブに間に合うはずもなく、今回は諦めざるを得ませんでした。
しかし、ガルヲタたるものこの程度ではへこたれません。
「まだインスタがあるじゃないか!」
僕はMIREIが中継するであろうインスタライブに望みを繋ぎ、心を沈め、あ、違った静めました。
さて午後5時。終業チャイムとともに僕はトイレに駆け込み個室を占拠。スマホにイヤホンを突っ込み配信を待ちました。
待つこと数分間、画面に現れたのは御茶ノ水の町を歩くSAKIKAの姿です。どうやら二人は歌える場所を探しているようで、明大近辺をウロウロしています。
御茶ノ水は僕にとって馴染みの地ですが、路上ライブができる場所なんてあったかな? と思っていました。もし駅周辺で演れる可能性があるとしたら聖橋辺りでしょうか。
「この辺でやっちゃおうか?」と歩道脇の空地(くうち)でギターを下ろそうとするSAKIKAに対し、お姉ちゃんMIREIは、「ヤバいんじゃない?」と冷静にダメ出し。そうです、そこは明大の敷地です。そんなところでライブやったら警備員が飛んできます。
なかなか場所を見つけられない二人に、インスタを観ているファンから次々とアドバイスのコメが入りました。
多くの意見は聖橋(ひじりばし)を勧めています。
「なに? どこ? せいばし?」MIREIがインスタに付いたコメントを見ながら、「駅の向こう側やって」
二人は指示に従って聖橋に向かいました。
聖橋付近の歩道に場所を定めた二人は、早速セッティング。今日はアンプに新しい電池を入れて来たようです。
ーーこの日のセトリーー
1 Girl's Talk
2 タッチ
3 青い涙
4 ヒロインになりたい
5 吠えろ
なんと今回は「吠えろ」が歌われました。僕の記憶する限り路上ライブでこの曲が歌われるのは初めてだったのではないかと思います。
そして今回はいくつかの曲でMIREIのハモリを聴くことができました。
今まで僕は現場で見ていたせいでインスタ鑑賞は今回ほぼ初めてでした。なので、毎回MIREIがハモってたのかは分からないのですが、MIREIが構えるスマホのマイクがよく音を拾って、綺麗なハモをバッチリ聞くことができました。
前回の高田馬場と今回の御茶ノ水という場所の設定、そして、今回の時間設定は、ターゲットを大学生に絞った結果でしょう。社会人とリタイヤ組に関してはこれまでの路上ライブでほぼ網羅した感があるのかもしれません。
今後は大学生、高校生の開拓に力を注ぐ戦略と見受けられます。ワンマンラライブまで2ヶ月を切りました。今後、ソールドアウトを目指してさらに精力的な活動が展開されていくことでしょう。